
明日は父の日。沖縄・浦添で迎えるこの季節になると、父の人生を自然と思い返す時間が増えます。梅雨の湿った空気の中で、ふとした瞬間に父の声や表情がよみがえり、今もそばにいるような気持ちになります。
🌺 人が良すぎた父と、母の苦労
父はとにかくお人好しで、頼まれれば断れない性格でした。あちらこちらで借金の保証人になり、そのたびに母が苦労する日々。父は「頼りにされている」と思い込んでいたのかもしれませんが、結果として借金は増えるばかり。 このまま沖縄にいても状況は変わらないと判断し、私が中学を卒業する頃に家族で内地へ移住しました。
🌤️ 内地での生活と、再び訪れた困難
内地では父は知り合いの会社に就職し、定年まで働き続けました。しかし、またしても問題が起きます。私が知らないうちに会社の役員にされ、倒産寸前の責任を押し付けられそうになっていたのです。 関係者と何日も話し合い、なんとか役員辞任と退職にこぎつけました。その直後、会社は倒産。まさに紙一重のところで父を守れた瞬間でした。

🌱 穏やかな日々と、認知症の始まり
その後、父は貸農園を借り、朝夕に畑へ行き、日中は図書館で過ごす穏やかな生活を送りました。しかし、少しずつ認知症の症状が現れ始め、見えないものが見えたり、誰かと話しているような様子が増えていきました。 病院では「レビー小体型認知症」の可能性があると言われ、私は父と母のこれからを考え、仕事を辞めて沖縄へ連れて帰る決断をしました。
🌺 沖縄で過ごした最後の10年
沖縄に戻ってからの父は、認知症が進行しながらも、どこか幼稚園児のような無邪気さを見せる日々でした。手はかかりましたが、笑いも多く、家族として大切な時間を過ごせたと思います。 父は93歳で天国へ旅立ち、今年で一周忌。今でも毎日、心の中で話しかけてくるような気がします。
☕ 父の日に思い返す、沖縄の季節と家族の記憶
沖縄の梅雨は湿度が高く、気持ちが沈みやすい季節ですが、父の日が近づくと不思議と心が温かくなります。父の人生は決して順風満帆ではなかったけれど、家族を愛し、最後まで穏やかに過ごした姿は、今も私の支えです。

🌼 まとめ
父の日に、父の歩んだ人生を静かに振り返る時間は、私にとって大切な儀式のようなものです。沖縄・浦添の湿った空気の中で、父の記憶は今も確かに息づいています。

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